フジロック ’21を待ちながら

幻のフジロック 2020を経て、2021年の苗場まで。

【本陣】夏合宿の朝食


フジロック期間中、一度は訪れる『本陣』。


みなさんにとっても馴染み深い場所であろう。


きったない姿の我々を優しく受け入れ、

小さな脱衣所で行列の尻を前に並び、

日焼けした肌が痛い湯船に浸かり、

風呂上りに小さな境内に腰をかけビールを飲み、

友達がみんな風呂から上がったら食堂へ移動して朝食バイキング。


席に座って「昨日のライブ誰が良かった?」とか、「今日はこう動く」とかなんだかを話しながらメシを食う。


自分たち以外もみんなリストバンドを付けている。


自分たち以外もみんな同じ話題で会話している。


本陣の朝食バイキングは、まるで夏合宿のようだ。


周りのみんなは他人なのだが、同じ釜の飯を食って、同じ風呂に入って、同じ話題で会話する。



料理の味も良い意味で「フツー」。


会場内では色んな国の味付けの料理を食べるし、野菜も不足しがち。胃の負担もでかい。


そこにきて、このフツー加減が最高なのだ。



食事を済ませ、また会場へ向かうフジロッカー達に、


「がんばってきなね!」


と、まるで高校球児にエールを送るような食堂のおばちゃん。


やっぱり本陣は夏合宿だ。



しかしながら、本陣を出発して私たちがやる事は、


汗をかきながら白球を追いかけるのではなく、



キャンプサイトでダラダラしながらビールを飲むことなのだ。


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