フジロック ’21を待ちながら

幻のフジロック 2020を経て、2021年の苗場まで。

【幻のフジロック】のラインナップについて

さて、幻に終わった今年のフジロックだが、2021年のフジロック は「基本的にラインナップを変えない」ことがアナウンスされている。


てことは、来年のヘッドライナーはインパラ、ストロークス、そして清志郎トリビュートと電気グルーヴのダブルヘッドライナーの3組となるのだろう。


そうなるとやはり清志郎&電気のWヘッドライナーには一言言いたくなる。




発表時期から推測するに、おそらく今年本気で開催するつもりでいたからこその、この2組だったのだろう。


あの時期にヘッドライナークラスの海外アーティストをもう1組交渉することは不可能だったに違いない。


思うに、最初は清志郎トリビュートが毎年恒例のG&G枠で、電気はいずれかのクロージング枠のスロットを用意されていたのではないだろうか。


それがコロナ騒ぎで急遽ヘッドライナーに昇格。


まあ、皆さんもそれは分かっていたでしょうけど。


でないとさすがに日曜の1日券の単価が高すぎるのだ(アーティストの好みや良し悪しではないよ)。


ヘッドライナークラスとなると、アーティスト自身のギャラも高額で、しかも海外から機材やスタッフをたくさん連れてくるインパラやストロークスに比べると、明らかに安上がりなのだ。


Wヘッドライナーという「お得感」に騙されてはいけない。


てか、さすがに騙せない。



と、ここまで来たらぶっちゃけるが、

やはりその年のフジの最初のピークは、第一弾のヘッドライナー発表だと思っている。


それなのに、仮に来年は清志郎と電気が別のスロットとなり、新規で違うヘッドライナーを持ってきたとしても、もう2つはインパラとストロークスで決まりなのだ。


…なんか損した気分なのだ。


もちろんヘッドライナーとして2組とも文句ないが、第一弾発表のワクワクが半減してしまうことには違いない。


そして何より、やはりその年のタイミングで誰がヘッドライナーを飾るかが重要なのだ。


そういった意味ではインパラもストロークスも、今年新作のリリースがありタイミングばっちりだった。


だが来年の3月には、その時タイミングばっちりのアーティストが必ず別で存在するのだ。

もちろんヘッドライナーだけに限ったことではないが。




おそらく来年のフジでは、長いエアポケットを抜けて呆然とする視線と、突如1年前にタイムワープした苗場に困惑する視線とが、数々のアーティストに突き刺さるのだろう。


ここまで来るとインパラの新作の一曲目のタイトルが、『One More Year』ってのが皮肉に聞こえる。



なんか悪口みたくなっちったけど、全然今年のラインナップに文句言うつもりはないのよ。


グリーンステージの電気グルーヴ最高だし。


ただ、どうせ今年中止になったんなら、来年また1からブッキングし直してもいいんじゃね?って思ってる派だということを、最後にひっそり記しておく。


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